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電気自動車紹介:Vol.10 ホンダe

ホンダeの超ロングドライブへの挑戦

 

2020年10月にホンダがリリースしたBセグメントサブコンパクトクラスのバッテリー式EV(BEV)『ホンダe(ホンダe)』は、全長3.9mの5ドアハッチバックであり、後輪を駆動するRR(リアエンジン・リアドライブ)方式を採用しています。しかし、ホンダeのバッテリーの実際の使用範囲や急速充電の性能については、一部ユーザーからの懸念があります。本記事では、ホンダeの航続距離と急速充電の実際の性能について詳しく解説します。

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1: ホンダeの航続距離とバッテリーの使用範囲 ホンダeの航続距離は、WLTC公称航続距離でベーシックが283km、アドバンスが259kmとされています。しかし、実際の使用範囲であるSOC(ステートオブチャージ)は推定27kWhであり、100%充電でスタートしても航続距離は200km程度にとどまります。特に超ロングドライブでは、スタート後1発目の航続距離よりもその後の急速充電受け入れ性が重要となります。ホンダeのリアルな航続距離は約150キロ前後と言われています。

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2: 急速充電の実際の性能と課題 ホンダの技術陣は「出力90kWの充電器を使えば30分で200kmぶん」と宣伝していましたが、実際にはこの数値は達成困難です。急速充電で得られる航続距離は100kmからせいぜい120km程度であり、完全充電を維持することはほぼ不可能です。充電量が20〜30%台に減ったら充電ステーションに行き、30分の急速充電で70〜80%台までバッテリーを戻す必要があります。このような充電の繰り返しによって、実際の航続距離は限られる傾向にあります。

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3: ホンダeの超ロングドライブのための対策 ホンダeの急速充電受け入れ性を改善するためには、以下の対策が有効です。

 

充電インフラの確認: 長距離移動をする前に、充電ステーションの位置や急速充電器の設置状況を事前に確認しましょう。特に高速道路沿いや主要な経路上にある充電ステーションを把握しておくと便利です。
急速充電の最適なタイミング: ホンダeのバッテリーは、充電量が20〜30%台に減った時に急速充電すると効率的です。この範囲で急速充電を行うことで、充電時間を最小限に抑えながら十分な航続距離を確保できます。

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充電の頻度と範囲: 超ロングドライブでは、ホンダeの航続距離を最大限に活かすために、適度な頻度で充電を行いましょう。バッテリー容量が35.5kWhであるため、リアルな航続距離を維持するためには、定期的に充電する必要があります。
別の充電方法の検討: 急速充電が難しい場合は、ホンダeに適した代替充電方法を検討することも重要です。例えば、一時的な滞在先や観光地などでの標準充電器の利用や、ホテルやショッピングモールなどに設置されている充電ステーションを活用することが考えられます。

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結論: ホンダeは魅力的なバッテリー式EVであり、都市部での利用や通勤などの短距離移動には適しています。しかし、超ロングドライブにおいては航続距離と急速充電の性能には限定的な面があります。ユーザーは航続距離の制約と急速充電の実際の性能を理解し、充電インフラの確認や適切な充電方法の検討を行うことが重要です。ホンダeの航続距離を最大限に引き出すためには、適切な充電計画と頻度の管理が必要です。また、ホンダや第三者が提供する充電インフラの改善や、急速充電技術の進歩によって、将来的にはより便利な超ロングドライブが可能になるかもしれません。

ホンダeは、独自のデザインや革新的な駆動方式によって注目を集めていますが、航続距離と急速充電の性能に関しては一定の制約があることを理解しておく必要があります。ユーザーは実際の使用状況や充電インフラの状況に応じて、ホンダeを効果的に活用する方法を模索することが重要です。

 

注意:記事の情報は2020年10月時点のものであり、ホンダeに関する最新の情報や改良は考慮されていません。読者に最新の情報を提供するために、公式な情報源やホンダの公式ウェブサイトを参照することをお勧めします。